教育方法学を学ぼう!

2022/12/08(木)
教育方法学を学ぼう!

これからの社会を担う子どもたちに求められる基礎的な資質や能力を育成するために必要な教育方法とは何かを、さまざまな教材を用いて多角的学んでゆく教育方法学。本校では、こども環境科2年生の後期に開講しています。

基礎的な理論と実践を背景に、主体的および対話的で深い学びの実現を目指したアプローチにより、幼児期において育みたい資質や能力と幼児理解に基づいた基礎的な考え方を学習していきます。

この日の授業では、保育活動支援のためのICT活用の一環として、デジタル紙芝居を発表しました。幼児期は直接的な体験が重要であることを踏まえながらも、現在の情報機器の発達や普及に即した、教育的効果をはかるとともに、あくまでも直接体験の補完として『情報機器』を活用する方法を学習しました。幼稚園教育要領の改訂で『情報機器の活用』が明記され、幼児が映像を視聴することにより、さらなる想像力が広がり、お話の世界をより楽しめる教材の一つとして作品づくりに取り組みました。

子どもたちの成長には欠かせない、「なぜ?」「どうして?」の質問に答えられる、また、答えを一緒に探してゆける保育者になって欲しいという願いが込められた授業です。
自分が好きな絵本や、子どもに読み聞かせたいなと思う絵本を題材に選びました。
デジタル紙芝居の利点は、画面が拡大できるので、大人数の園児たちへ対応できることです。
また、パワーポイントは教材づくりとして幅広く活用できるため、、。
皆で映像の変化を楽しむことができます。
魔法の様に、次々と現れる映像に、心奪われて、お話の世界へと子どもたちを誘うことが可能です。また、実際の子どもたちの作品を取り入れたり、テレビ電話、スカイプ機能の活用など幅広い活用も可能です。
これから必要とされる思考力や表現力を育むプログラミングやプレゼンテーションを取り入れた幼児教育を推奨している園もあるようです。
いずれにしても、直接体験が大切なことに変わりはありません。あくまでも「補完として幼児の体験との関連を考慮すること」(幼稚園教育要領より)を心に留め置き、学びを深めていって欲しいと願ってます。

*参考資料:実践につながる 新しい幼児教育の方法と技術