こども環境科(2年課程:定員50名)
国家資格である保育士資格と幼稚園教諭2種免許状が卒業と同時に取得できる道内唯一の文部科学省指定の教員養成専門学校です。文部科学省から直接認可を受けて専門学校単独で幼稚園教諭免許状が取得できるのは北海道では本校だけです。そのため大学や短大との併修の必要が無く専門性の高い講師陣の直接指導で幼稚園教諭としての専門性と、専門学校ならではのきめ細やかな実技指導で実践力が身につきます。また、市内に3園ある系列幼稚園の協力で、見学や実習の機会を多く取り入れこども理解を深めるとともに、一人ひとりのこどもに応じた対応も学んでいきます。充実した教育内容と直接指導で理論と実践力の備わった保育者を育てます。
- 1.キャンパス内に幼稚園がある こどもたちの声が聞こえる学校系列フレンドようちえんでこどもたちとふれあいながら学べます。
- 2.ピアノ、絵本、手遊びなど実際の保育場面に合わせた演習を数多く取り入れ段階的に保育技術の実践力を高めていきます。
- 3.ゼミやグループワーク、演習の授業が多く学生が自ら学ぶ力を養い、即戦力として現場で働ける保育士・幼稚園教諭を育てます。
- 4.ムーブメント教育・療法初級指導者やネイチャーゲームリーダーの資格も取得でき、特別支援教育や環境教育などの専門性を保育現場で役立てることができます。(資格紹介参照)
こどもの発達の特性や発達過程を理解することは、保育者にとって大変重要です。本校では、1年生に発達心理学を、2年生には教育心理学を開講し、教育の基礎的理解を深めています。講師は北海道教育大学元教授の福岡真理子先生です。体験をもとにしたさまざまな環境との相互作用で発達するこども達。出生から小学生までのこども達の発達の観点から体と心(精神)について知り、どのように関わることが必要かを理解していきます。授業の中では個人で理解した考えや発見を、グループワークで共有し、アクティブラーニングとして学びを深めています。
*アクティブラーニング~教員が学生に一方的に知識を教授する講義型ではなく、学生が主体的に問題を発見し、解を見出していく能動的学習方法の総称
こどもたちとふれあい園生活を体験的に学ぶことを目的に、1年次の5月から一年間、市内に3園ある系列幼稚園と保育所で10回程度の見学・参加実習を行います。学生は3グループ(3園)に分かれて、午前の保育(自由遊びへの参加・保育の見学)を体験します。同じ園の同じクラスに入る為、回数が増す度に個別のふれあい度も高まりこども理解につなげています。また、園の行事を通して保育を学ぶ場として、運動会や発表会には補助として受け入れていただいています。1年次の早期から実践に取り組んでいきます。
1年次と2年次にそれぞれ2週間の保育実習を行います。その実習に向けて、園の役割等の理解を深め、必要な基礎知識の習得や園の機能と保育士の職務についてなど2年間学んでいきます。長年保育所で勤務している講師が、日誌や指導案の書き方の他、学生の素朴な疑問に対しても数多くの事例を挙げ分かりやすく丁寧に指導します。また、グループ演習の模擬保育等の段階的な学びを通して保育士としての資質を育てていきます。
幼児が初めて出会う音楽教育を充実したものとするためには、保育者の確かなピアノ演奏技術が不可欠です。本校はクラス別の個別レッスンの形で授業を進め、個々の能力に合わせて丁寧に指導していきます。2011年に新設した音楽棟には音楽室の他、4つのレッスン室と9つの練習室を併設し学生に開放して練習の環境を整えています。学生は休み時間や放課後の空き時間を利用しいつでも練習できます。また、文科省指定の本校は音楽担当の専任講師の他複数の非常勤講師がいるため、2年間安心して学ぶことができます。