障害の理解IIを学ぼう!

2022/11/11(金)
障害の理解IIを学ぼう!

本教科は、障がいのある人の心理や身体機能に関する基礎的能力に関する基礎知識を習得し、家族を含めた周囲の環境にも配慮した介護の視点を学習します。また、障がい福祉をめぐる制度についても理解を深めてゆきます。

この日は、重度の障がいを持ちながら介護サービスを受け、地域の企業での就労と、親元を離れて一人暮らしを実現しているKさんと「障害受容」した家族の葛藤をまとめた動画を視聴しながら、グループワークを行い学びを深めました。

日本人の13人〜14人に一人居るといわれる障がい者の家族への支援を「自分だったら」「家族だったら」と考え、その人の価値観に左右される難しい問題に真摯に取り組みました。真の意味で“寄り添う支援とは何か”を自分ごととして捉え、掘り下げて考えることで、個々の価値観の問題である深い部分への理解を深め、支援者としての意識を高めました。
担当は、社会福祉士・精神保健福祉士・相談支援員で、音別憩いの郷 釧路市障がい者基幹相談支援センター課長 金子一也先生です。

金子先生は定期的に来校し、個別相談を希望する学生の支援にもご尽力くださっています。
ある重度の障がいを持つ24歳の青年のお母様が、子育てと「障害受容」の日々の葛藤を告白くださった動画を視聴しました。

グループに分かれて、「自分だったら」「自分の家族だったら」と考え、「障害受容」「家族支援」についても話し合いました。
年齢や人間性、価値観の違うそれぞれの学生たちは、問題の捉え方が異なり、さまざまな意見や考え方があることをグループワークを通し、学んでゆきます。
さらに、その後の発表の場面では、グループごとの意見を共有し、より深い学びを得る機会となりました。
後半の動画では、親元を離れ、地域で介護サービスを受けながら、『就労』と『一人暮らし』といった自立した生活を送るKさんの日常が紹介されました。その後、「障害受容」の問題について、再びグループワークに取り組み、意見交換や発表で学びを共有し合いました。
「支援者として、どう伴奏してゆくのか、内容の明確さが大切です。障がい者と関わっていくことは特別のことじゃない、人間同士のつながりです。資格を取ってどんどん障がい者に関わって欲しい。自立を後押しする人材がたくさん増えるといいと思ってます」
と金子先生から熱いメッセージをいただきました。

本ホームページを読んだ方が、『福祉』の道を志すきっかけとなったなら幸いです☆彡