家事の支援を学ぼう!

2022/07/28(木)
生活支援技術I  自立へ向けた家事の介護を学ぼう!

介護環境科では、介護サービスを提供する対象者の生活の質の維持・向上を支援するための生活支援技術を学習しています。

家事は人間の生活において、生理的な生活の質をより高くするものであり、社会的な生活とも関わるものといえます。本授業では、家庭生活を維持していくために必要な家事や、自立へ向けた家事の介護を学んでゆきます。

「家事の支援」というと、誰もが毎日行っている当たり前の生活を支援することなので、「誰にでもできる」と考えられがちです。しかし、人の生活はその人の歴史、価値観、暮らしてきた環境により大きく異なります。その前提を踏まえて、その人に寄り添う介護とは何かを考えてゆきます。
担当は長年高校で家庭科の教員を勤めていた本間容子先生です。本間先生からは、訪問介護でのあらゆる場面における家事の介護について、分かりやすく教えていただいています。
この日と翌週の授業では、まつり縫いとボタンつけの演習を行いました。
もったいないという感覚を持って暮らしている人はたくさんいます。衣類もちょっとしたほつれだったら、縫って着続けたいと考えている利用者の方も大勢いるでしょう。裁縫の技術は、介護福祉士に必要不可欠です。

利用者の方に洗濯を頼まれた時、ほつれがあったり、ボタンが取れかかっていたら、縫い直すのも介護福祉士のお仕事です。
この他に、ゴミ分別や洗剤の種類について、シミ抜きなど、日常生活に役立つさまざまな知識や技術をたくさん教わっています。
限られた資源の中で、エコやリサイクル、SDGsへの企業の取り組みなど、これからの時代は、一人ひとりが環境問題を真剣に考える時代へと変化してゆきます。
人として「生きる力」を身につけながら、地球の将来についても、少しだけ、考えを馳せることができる人であって欲しいと願っています。