令和3年度くしろせんもん学校特別講義

2022/02/05(土)
令和3年度くしろせんもん学校特別講義を開催しました。

くしろせんもん学校では、年に一度外部から講師の先生をお招きし、学生の視野や知識の向上を意図とした特別講義を開催しています。

今年度の特別講義は、『今を生きる先住民族「アイヌ」の世界』と題し、自然界全てのものに魂が宿るというアイヌの人々の世界観についてのお話を伺いました。
アイヌ民族は、日本列島北部周辺、とりわけ北海道の「先住民族」です。私たちの住む周辺にはアイヌ語を由来とする地名が多く残っていることからも、その歴史が伺えます。

特別講義では、日本語と系統の異なる言語『アイヌ語』や、アイヌの人々が古から育んで来た自然と共存し生きることの大切さを、古くから伝わるアイヌの物語から紐解いてゆきました。
この日の特別講義は、感染対策のため、広い体育館で開催しました。釧路アイヌ語の会 事務局長の奥田幸子氏を講師に迎え、今を生きるアイヌの世界観について聴講しました。
プログラム1では、本校の環境・教育研究センター長の大西英一先生が、私とアイヌというタイトルでお話をしてくださいました。
プログラム2の本題では、奥田先生による興味深いアイヌの物語を聴かせていただきました。
アイヌは人、カムイは神、自然界に存在する全てのものはカムイであり、何らかの目的で私たち人へ遣わされている。
アイヌの人々の自然との共存についての姿勢を知り、今一度自然について深く考えてみたいと感じた特別講義でした。