教育方法学を学ぼう!

2021/12/14(火)
教育方法学を学ぼう!

これからの社会を担う子どもたちに求められる基礎的な資質や能力を育成するために必要な教育方法とは何かを、さまざまな教材を用いて多角的に学んでゆく教育方法学。本校では、こども環境科2年生の後期に開講しています。

基礎的な理論と実践を背景に、主体的および対話的で深い学びの実現をめざしたアプローチにより、幼児期において育みたい資質や能力と幼児理解に基づいた基礎的な考え方を学習していきます。

子どもたちの成長に欠かせない何故、どうして、の質問に答えられる、また、答えを一緒に探してゆける保育者になって欲しいという願いがこめられた授業です。
担当講師は、元北海道教育大学教授の倉賀野志郎先生です。
この日の授業では、私たちの『親指』の機能の大切さについて学習しました。他の哺乳類にはない進化を遂げた私たち人間の親指は、他の指と対になった位置にあります。この位置に親指があるからこそ、人間は物をしっかりと掴み、道具作りを発展させ、今日まで進化して来たことを教わりました。

『母指対立』この輪を作れるということこそ、全ての鍵!
親指研究は人類進化の鍵を握る!と、古代進化論のロマンを感じる導入から始まった『モノづくり授業』の実践編を紹介します。
私たちの手の動きに真似てできた道具を思い出してみてください。さまざまな道具の原点はやはり親指!

さぁ、では親指をフルに使って実践してみましょう!

ストローや紙コップ、紙皿、新聞紙など身近な素材を活用して作って遊べる年齢別のモノづくり講座を展開しました。

素材の機能や遠心力など科学的目線で改良を加え、面白さは倍増!!

教室では手狭となり、廊下に出て飛行機を飛ばす学生も!

年齢別の『作って遊ぼう』は学校インスタで視聴できます。動画もご覧ください。

この日の教育方法学は『染め』の実践・応用を学習しました。
ここでも手の動きに着目してみると、野草や野菜を利用した紙づくり、布づくり、土器づくり、草木染めなど、私たちの周りにある自然物を活用した生活に根付いてきたモノづくりの技術がありました。

学生は玉ねぎの皮を利用した染めものに挑戦しました。
玉ねぎの皮を煮出し、汁をつくります。
輪ゴムで縛り、ところどころ汁につけると、こんな素敵な染めものが完成しました。この後、素材を変えたり、染料を用いてさまざまな『染め』を体験しました。年明けの授業では、この染めものを素材として活用し、作品づくりに取り組む予定です。何ができるのか、楽しみにしていてください!
理論と実践を同時に楽しく学べるくしろせんもん学校で、素敵な保育者をめざし頑張ります☆彡