『こども理解』を学ぼう!

2021/10/01(金)
『こども理解』を学ぼう。

本授業では、子ども理解が必要される背景、子ども理解のための保育者の姿勢からスタートし、子ども理解をする視点、子ども理解をする方法について、現場で起こりうるさまざまな事例を通して学んでいきます。

保育者は、それぞれの子どもの思いや育ちを丁寧に捉え、その内実を理解し、そのうえで、そこで求められる援助のあり方を考えてゆく必要があります。

子どもの視点で、子どもの側に立った『子どもを理解する』とはどのようなことなのかを、子どもが見せてくれる姿や行為を読み解くことにより理解し、その理解に基づいた援助とは何か、を事例の分析を通して探っていきます。
担当くださるのは、公認心理師、学校心理士、教育学修士、養護教諭の資格をお持ちの伊藤眞理先生。現在、看護学校講師や北海道公立学校スクールカウンセラーとしてご活躍されています。
長年の養護教諭としてのキャリアを活かし、一人ひとりの学生に寄り添った教育をご教授くださっています。あたたかく、そして優しい眼差しが素敵な先生です。
学生が前回取り組んだワークシートの答えが、余りにも素晴らしかったとのことで、一人一行ずつにまとめ、紹介し、どこがいかに素晴らしかったかを、徹底解説してくださいました。
学生の答えから、その良さを引き出し、褒めてくださる伊藤先生の言葉は、頑張る学生を励ますと同時に、まるで応援歌の様に心に響きます。
「教科書の重要な部分にアンダーラインを引きますよ。分からない人はいませんか?」と教室中を周り声かけをする伊藤先生。
教科書の読み上げの時も寄り添ってくださるので、安心ですね。
ワークシートに真剣に取り組む学生。学生が真摯に取り組み出した答えに不正解はないのです。肯定感あふれる空気の中で、安心して学べるため、学生はどんどん成長してゆきます。
取り上げる事例も、現場で起こりうる事象なので、一つひとつの課題に興味を持ち取り組めます。課題の表面的に見えている部分を掘り下げて考えてゆく時、学生自らの考えを大切にし、そこから紐解いていくため、どんどん理解が深まり、学ぶことが楽しくなってゆく授業です。
「子どもの側に立った、その子どもが見せてくれる行為、表現の意味を丁寧に感じ取り、その理解に基づいた援助ができる保育者に、皆さんならきっとなれます!」と熱く熱く語る伊藤先生。

子どもを理解するということは、その人間を理解すること、と感じました。
私たち、大人も互いに理解が深まると、より良い人間関係が築いてゆけることも学べました。ためになって楽しく学べる授業を、ありがとうございました。