自然と人間を愛する教育〜春採湖をゆく

2021/09/21(火)
自然と人間を愛する教育〜春採湖をゆく

本校は、自然と人間を愛する教育(無条件の受容)の教育理念のもと、「自然と環境」の授業を開講しています。本教科の担当者はくしろせんもん学校 環境・教育研究センター長である大西英一先生です。北海道の教壇に立つ最高齢の大西先生は、長年の自然環境における研究知識をご教授くださっています。

この日の授業は、春採湖の周辺の巡検でした。湖畔の道々に生息するハッカ、イケマ、シャク、ヤマブドウ、ワサビ、トリカブトなどの植物について、その特徴や先住民であるアイヌの人々が用いた食用方法など、多岐にわたる解説を聞きながら湖畔を半周しました。
太古に暮らす人々の生活に思いを馳せながら、爽やかな秋風を感じ「湖畔の小道」をゆく学生たちでした。
学校バスを持つ本校は、校外学習を多く取り入れて実践による学習機会を多く設けています。
春採湖ネイチャーセンター前の駐車場より、遊歩道ではない方向の南斜面を下りました
この周辺では貝や魚の化石が見つかったことから、海の底だったことを教えていただき驚きました
私たちは海の底の海底に向かっているのだと想像しながら、一歩一歩芝を踏みしめてゆきました。
道なき道?をゆく学生たち。草の繁り具合に準じて、虫たちも登場して来ました!

春採湖を見下ろせる丘に出た一行。

爽やかな秋風が、静かな春採湖にさざ波を立てていました。大西先生からは、この湖に住む龍神様のお話を聞きました。

道をどんどんゆくと、紅い実が二つ並んでなっている木の実を見つけました。これは有毒植物:コウレイテンナンショウという実です。
事前に準備した資料を手に、二つ並んでなる実は毒であることを実体験を通し教えていただきました。
さぁ、ゴマツリ岬に到着です。ここでは、ゴマツリという名前の由来を教えていただきました。意外なネーミングにちょっとビックリでしたね。
ベンチの奥に生息するヤマブドウを試食しました。甘酸っぱい味をアイヌの人々は酢の代用の調味料として用いていたそうです。
森の木に生息する鳥の鳴き声が聞こえてきました。
それにしても、85歳の大西先生の脚力には驚きです!自然は健康を連れてくるのですね。

こんな可愛いトンボにも会えましたよ(^^♪

それにしても、いつも先生の側に寄り添い、優しさと気遣いを絶やさない学生たちにも感動しました。

〜自然と人間を愛する教育〜爽やかな湖畔の小さな旅は、大きな感動を残しました。