子ども家庭支援の心理学を学ぼう

2020/11/18(水)
本校は、道内で唯一の文科省から指定を受けた幼稚園教諭養成専門学校です。
授業は全て学校単独で開講しており、卒業と同時に国家資格の幼稚園教諭2種免許状と保育士資格が取得できます。北海道教育大学 釧路校が指導校として教員サポートを行なっていただいている他、他大学、園長経験者など幅広く地域の皆様の応援を受け、直接授業で分かりやすい講義・演習を展開しています。
今日紹介するニュースは、釧路工業高等専門学校 准教授の宮尾賢子先生が教えてくださる『子ども家庭支援の心理学』です。
本授業では、心理学を基盤とした子ども家庭支援を行えるように、生涯発達に関する心理学の知識を習得し、子育て家庭をめぐる現代の社会状況と課題を理解していきます。
取材日の授業は第4講目「青年期の発達」。
青年期とは、中学生から大学生くらいをさし、子ども時代から大人への移行期にあたります。この時期には、どのような発達的な変化があるのかを、青年期の身体的発達、認知発達、対人関係の変化、青年期の問題行動について学んでいきました。
これから接していく乳幼児が、将来的にどのような育ちをしていくのかを知ること、さらに、自分自身を振り返りながら学ぶことにより、なるほどの奥深さが増してゆく授業展開でした。
宮尾先生が、関連用語を取り上げ伝えてくださる脱線話も、人間味があふれ、思わず聞き入ってしまいます。
自己:自我同一性[アイデンティティ]の確立
アイデンティティとは、自分は他者とは違う独立した存在であり=斉一性、過去から現在にわたって一貫しているという感覚=連続性のこと。を教わりました。
人が自分を信じ、生きてゆく中で、迷い、悩み、自問自答し、自分探しの旅に出る人もいます。物理的に難しく、思考のみの旅に出たことのある筆者は、宮尾先生の言葉の一つひとつが沁みてきました。
本校で学ぶ、保育士で104単位 2100時間、幼稚園教諭で57単位 1155時間の学生の学び。
通信教育では決して得ることのできない、人間味あふれるあたたかい専門授業を、是非本校で受講してみませんか。
青年期の脳の特徴:感情をつかさどる大脳辺緑系(アクセル)は急激に発達しますが、感情の暴走を防ぐ前頭前皮質(ブレーキ)はそれより遅れて発達します。脳領域の発達の不均衡な状態に置かれているのです。
“若気の至り”って聞いたことありますか?
教科書を順番に音読していく学生。
チョークがギー。嫌な音が出てしまいました。すると、宮尾先生は「人類がこの音を嫌いなのは、太古の昔、この鳴き声の動物に食べられていたからなんですよ〰︎(´∀`)」

優しい学生は、指先にチョークの粉がついた先生に、そっとウェットティッシュを渡してくれたそうです💙
対人関係:小学校高学年ではギャンググループ。これを私はやんちゃ坊主軍団と呼んでいます。
中学生ではチャムグループ。これは集団でトイレに行く女子、と例えると分かりやすいでしょうか。
宮尾先生の解説が妙に脳に残るのです(*'▽')

自分に何ができるだろう?自分って何?
自分が自分であることを何で証明できますか?
『僕が僕であるために走り続けなければならないby尾崎豊』
脳の中で歌声が聞こえた人、いましたか🎶

アイデンティティは粘土。何度でも練り直せます。いつでも変われるし、いつでもつくれる。
あなたが支えているものに、あなたも支えられています。

”魂”が入っている授業をありがとうございました。