障がい者とスポーツを学ぼう!

2020/08/31(月)
本校介護環境科では、初級障がい者スポーツ指導員(日本障がい者スポーツ協会認定)の資格が取得できます。
介護環境科2年生は、通年を通して障がい者とスポーツの授業を受講し、資格取得へ向けて準備や学びを深めていきます。障がいを個々の個性として捉え、『障がいを持った方も工夫次第でスポーツを楽しむことができる』という基本概念を学び、どのような方法・ルールを行っていけば可能かということを学んでいきます。
今日紹介するニュースは、8月29日にサン・アビリティーズくしろで開催された『2020年度 初級障がい者スポーツ指導員 養成講習』です。北海道障がい者スポーツ指導者協議会会長の満田つもる先生と、中級障がい者スポーツ指導員の髙瀬勝洋氏他を講師とした、理論と実技を交えた講習会に参加した2年生は、医学的知識や身体的自立、社会復帰の援助の側面、障がい者スポーツ指導員しての役割などについて学びました。
長年、毎年講師として遠路はるばる釧路までお越しいただいていた北海道ボッチャ協会の会長でもある満田つもる先生。1930年生まれの満田先生は、北海道における障がい者スポーツ指導者の重鎮として、現在も活躍されていますが、今年で最後の来釧ということをお聞きし、写真撮影にご協力をいただきました。先生からは「熱心に頑張っていますね。受講態度も良いですよ」と学生にお褒めの言葉をいただきました。

今年5月12日〜6月2日までの北海道新聞の連載「私のなかの歴史 一生懸命に感動」を読まれた方も多いと思います。その中で、粘り強く機能回復訓練に取り組む障がい者の方と携わる先生が「そうしたことが最高の喜びで、自身の勇気づけとなり、生きる糸口を開くきっかけにもなっていきました」と述べていました。また、「半世紀以上、一生懸命努力する人たちに接して、励まし、励まされ、自分の人生を改革できました。生涯現役でいたいと思う今、触れ合った皆さんが私の背中を押してくれています」と結ばれていました。
満田先生の人生、生き方に勇気と感動をいただきました。ありがとうございました。
養成講習は9時〜16時まで開催されました。午前の2時間は、障がい者スポーツ指導員としての心構えや、留意点、役割について学びました。
『スーパーヒュウマンズ〜Yes I can 』リオパラリンピックのPR動画を視聴し、障がいがあっても努力・頑張る姿を目の当たりにした学生でした。
この日は、3つの実技講座「フライングディスク・車いすバスケット・ボッチャ」を受講しました。コロナ禍の中、距離を保っての準備運動から始まりました。
1つ目のフライングディスク。まずは持ち方の指導から始まりました。
体育館の縦面いっぱいを活用し、実践です。コツを教わり、丁寧に、水平に飛ばしてみました。
1人3枚のディスクを投げ終わったら、自らが回収します。何度か練習するうちにどんどん上達しましたね。
次は輪になっている的の中を狙います。
最後はチームで競い合い、午前の部が終了しました。
私たちに一生懸命生きることを、懸命に努力したら達成できることを教えてくださった満田先生。長年のご指導を本当にありがとうございました。