「続けて来たから、できることがある」奥田先生ライフワークを語る。

2020/07/27(月)
こども環境科1年T Aの奥田泰朗先生がライフワークとしているCD制作。
先月にはカセットテープ時代も含め通算54作目となる『奥田泰朗54』が完成し、学生や私たち教職員に贈られました。
筆者は、美術講師である奥田先生が、『音楽』をライフワークにされているところに興味を持ち、お話を伺っていきました。
カセットテープで第1作目を作成したのは、19歳の予備校時代だったそうです。ビートルズに憧れ、バンド仲間との音楽活動を記録として残そうと始まった録音作業が、教員になっても続けられ、いつしかライフワークとなり、曲が溜まると、その時々の思い出の写真を使ってジャケットをつくり、教え子たちに贈られていきました。気づくと、カセットテープ42本、CD12枚の合計54作品に。何と46年の月日が経ち、その芸術の火は決して消えることはなく、今回の作品完成となりました。
お話を聞いていくと、お父様が音楽教師という幼少期の環境が、奥田先生の背景にあり、音楽活動がスタートするわけですが、『美術』をお仕事とされ、そして『音楽』を趣味とした活動は、『芸術』という言葉で表現できるのでは、といきつきました。芸術家としての表現方法が、CD制作であり、ジャケット作成であり、溢れる才能と継続の力が今日の日まで、そして、これからも続いていくのだと感じました。
「続けてきたから、できることがある」と奥田先生がおっしゃった重みのある言葉と、「好きなことだと、続けられる」と続けた言葉がとても印象的でした。
時々の思い出が、ジャケットや歌詞カードに組み込まれています。
この4月、くしろせんもん学校に着任された奥田先生。本校の写真も彩りを添えています。
ジャケットの裏面は、校舎の窓からの風景でした。
北海道新聞にも、大きな記事として取り上げられました。
作詞・作曲、自宅にスタジオを持ち、ジャケット作成までを、全てご自身一人でつくりあげる徹底ぶりです。

大変な快挙を、ニコニコと、そして淡々と語ってくださった奥田先生。「継続は力なり」という言葉はありますが、芸術はそんな一言では言い表せないと分かっていても、なぜか「どんなことも、コツコツ頑張ればできるのかな」と思わせてくれる説得力がありました。

奥田先生ありがとうございました。55作目を楽しみにしています。