連携保育園で学ぼう!

2019/12/19(木)
本校は文科省から職業実践専門課程の認定を受けている専門学校です。
そのため、企業・施設等と連携体制を確保して、授業科目等の教育課程を編成しています。
今日紹介するニュースは、保育基礎演習の授業で行った連携保育園の見学演習です。
この日は4園の連携保育園(かしわ認定こども園・あいこう認定こども園・昭和どんぐりの家保育園・治水どんぐりの家保育園)に分かれて保育園見学を行いました。
午前の2講を使った約3時間の演習では、自由遊びの時間帯にこどもたちと直接ふれあうことで、こどもの発達や集団生活におけるこども理解を深めました。また、日常の園生活のリズムの把握、遊びの展開方法等を知り、1月に予定されてる2週間実習への準備を図り、保育者となるための動機付けを高めました。
翌週は背景・エピソード・考察の3つの観点で実践レポートを書き、それぞれの活動について、冷静な視点で振り返りました。そこから見えてくるものは、体験した人にしか分からない感動や喜び、もちろん後悔や失敗もあったことでしょう。
こうして、保育者への階段を一歩一歩のぼっていく1年生です。
取材の協力をいただいたのは昭和どんぐりの家保育園。同じ昭和中央地区にある保育園です。学生は15分程かけ、徒歩で園に向かいました。残り3園の学生にはバス送迎を行いました。学校バスを持つ本校は、机上の学習だけではなく、校外学習を多く取り入れ、場に応じた対応や実践力を高めています。
昭和どんぐりの家保育園です。園舎の南側にはなだらかなお山がある園庭が広がり、1年を通して自然とふれあいながら外遊びができる大変恵まれた環境です。全教室に設置されたテラスからは、園庭への出入りが自由にできます。
園に到着した学生は、自分が希望した年齢のクラスに入り、自由遊びに参加しました。
春から幾度となくふれあい授業を経験している学生ですが、短時間でこんなに仲良くなれるって素敵ですね。
こどもたち一人ひとりを大切しているどんぐりの家保育園。成長の過程で起こる日常生活での寄り添い方法も学習していきます。
4歳児クラスではクラス別保育が始まりました。朝の会で園児さんたちへ自己紹介する学生。手作りの名札をつけているので、もうお名前は覚えてくれたかな?
5歳児クラスではシャボン玉遊びに取り組んでいました。前日までの寒さが嘘のようなポカポカ陽気に恵まれたこの日。こどもたちは教室南側に設置されたテラスで、シャボン玉遊びを存分に楽しみました。
こどものやる気を見逃さない保育者。まさしくこれが『電気がついた保育』です。ピカッ
学生も楽しそう。楽しい保育はこどものやる気をどんどん引き出していきます。
しかし、その設定保育を実践するには、こどもの発達段階、環境設定、教材準備、体調変化、気温、天候等、保育者はあらゆる状況を総合的に判断して実行していることを学習しました。
4歳児はリズム表現遊びを楽しんでいました。プレイルームいっぱいにこどもたちの歓声が響き渡ります。どんぐりの家保育園では2ヵ月毎に標茶町の石窪夫妻をお招きしてリズム表現遊びを展開しています。
本校の非常勤講師の横川牧子先生を招いたわらべうた遊びも、やはり2カ月毎に行っており、こどもたちは生き生きとした表現活動に取り組んでいました。

地域の皆さまに応援していただいている学校であることを、しみじみ幸せに感じました。
終了前の30分間は金森優子園長先生から保育園のお話を伺いました。こども一人ひとりの人権や発達を大切にした、こどもが主役の園生活。からだづくり、なかまづくりのために自然とのふれあい保育を展開している昭和どんぐりの家保育園。こどものことを第一に考え、こどもの成長を願い活動している保育園でした。
『こどもたちの幸せをねがって』