ようこそ くしろせんもん学校へ 釧路北陽高校来校

2019/11/14(木)
「総合的な学習」の一環としての釧路北陽高校1年生を対象とした上級学校見学会を開催しました。
この日の見学会では専門学校を希望する25名の生徒さんが、パワーポイントを使用した学校概要の説明、各教室・設備の見学、保育と介護の授業を体験しました。
保育体験は「体育」を、介護体験は「医療的ケア」を行い、それぞれの授業が本校においてどのような目的でカリキュラム配置され展開されていくのかを学習しました。
専門学校は専門的な技術を身につけるだけではありません。
その学びには必ず目的や意図があり、一つひとつの学びが独立しているようで総合的に繋がり合い、保育・教育者、介護福祉士としての資質を徐々に育てていきます。
今回の体験が、参加した高校生の皆さんの将来の職業選択の一助になってくれたのなら幸いです。
2グループに分かれて学校見学を開始しました。Aグループは4階のこども環境科1年生の教室から見学しました。(1年生は施設実習中でした)
3階のパソコン室です。学校では教養科目として情報技術を学習しています。近年は、保育実習や教育実習の実習日誌もパソコン可の施設も出てきました。
1階の音楽棟には4つのレッスン室と9つの練習室が配置され、それぞれのルームにはアップライトピアノを完備。休み時間や放課後を利用して自由に練習できる環境を整えています。
この日のAグループの学校見学を担当してくださったのは田仲先生。保育園長歴24年の保育のプロ中のプロです。。
ピアノは弾けますか? ある男性社会人学生(前職は建築関係)が、苦手なピアノを克服し、卒業試験でジブリの曲を見事に弾いた話をしてくれました。

ピアノが弾けなくてもくしろせんもん学校は大丈夫。卒業までに弾き歌いができるようになれます。

いよいよ体験授業開始!

こども環境科で体育を担当しているのは元北海道大学教授で本校専任講師の石田先生。授業では体育講義・実技、演習を2年間の通年を通して学んでいます。講義では、体育に関する文化的背景や運動の歴史にふれ、現在の体育やスポーツがどのよう生まれ、育ってきたのかを概観します。実技では、幼児期から生涯にわたり積極的にスポーツを楽しむことの意義を実践を通して学んいきます。

「スポーツっていつの時代に生まれたのか知っていますか?」
人の身体の骨格や筋肉、関節をどのように動かしたらそれぞれの運動に繋がるのでしょう。
この日は前転と後転を習いました。マットに沈む首の位置は、手の平の力やお尻の位置は、おへそに力を入れて等の解剖学的な根拠ある説明に、納得の高校生の皆さん。


このお歳で側転を披露する石田先生は、キラキラと輝いていました☆彡
(足の上がった瞬間の写真が撮れなかったのが残念)

現場に立った時、体育・運動あそび・リトミック・表現あそび等の運動教育は、幼児期の心と身体の発達に大きく影響していることを感じることでしょう。
ここでの学びはきっと役に立ちます。

介護体験 医療的ケアを担当したのは看護師資格持つ長谷先生です。
介護福祉士には、医療職との連携のもとで、痰吸引や経管栄養といった医療的ケアが業務として義務づけられることになりました。安全、適切に実施できるよう必要な知識・技術を習得していきます。長谷先生は、こども環境科では「こどもの保健」も担当しています。近年医療の進歩により、低体重で生まれ、医療的ケアを必要とする幼児も増加している話もしてくれました。
この日体験したのは経管栄養の注入です。山田昭平さんという人形に、胃ろうの栄養剤注入の実践を順番に体験しました。
終了後に感想を聞くと「見ている時より実際やってみた方が難しかったです。キャップの閉め忘れや、衣服を汚してしまったり等があったので、一つひとつの事に気を配ることの大切さを学べました」と話してくれました。