芸道を学ぼう!

2019/10/16(水)

介護環境科では日本の伝統文化にふれ、介護福祉士として対象者の生活の豊かさに寄与できる支援の方法を学ぶという目的で芸道を開講しています。

茶道・書道・華道・盆栽鑑賞の授業があり、実際の道具にふれて、礼儀作法・精神を中心とした初級講座を学んでいきます。

現代社会では目紛しく日常が過ぎてゆき、日本文化にじっくりとふれる機会も時間も無い私たち。この芸道の時間を通して日本の芸術や文化にふれることは大変貴重な体験となりました。

これから現場で幅広い年齢の利用者さんと接していく学生が、この貴重な体験を通して学んだ教養を、コミュニケーションツール等何らかの形で活用してくれることを願っています。

教えてくださるのは茶道裏千家淡交会釧路支部教授の髙野宗恵先生。

一杯のお茶から安らぎを、ホッとするひと時を味わうことで随分癒されて来た私たち日本人。お茶は薬としても飲用されていたそうです。授業はその歴史的背景や効用についての学びから始まりました。

学校の1階には畳30程の小児保健実習室があり、さまざまな授業で活用しています。この日は髙野先生が一角に掛軸とお花を飾り、茶室の雰囲気を整えてくださいました。
学生は茶道の基本的な挨拶の仕方を習いました。
次に茶器を取り扱う際に使用する服紗の畳み方を習いました。
さぁ いよいよお茶をたてます。
「お菓子をどうぞ」「お先に」一礼。「お菓子をちょうだいいたします」
「お点前ちょうだいいたします」心洗われる清らかなひと時を、美味しいお茶とともに味わいました。