釧路自然再発見シリーズ 「阿寒・光の森観察会」

2019/08/19(月)

日本で数少ない「環境」を冠した学科を持ち、「自然と人間を愛する教育(無条件の受容)」を教育理念とする本校では、2015年度から長年自然環境学に携わってきた大西英一先生をセンター長に迎え、くしろせんもん学校 環境・教育研究センターを創立しました。

同センターでは、自然・文化・地域などの環境を、教育課程に効果的に組み込む研究を進めるとともに、一般市民も参加できるさまざまな地域貢献事業を展開しています。

今日紹介するのは、大西先生が長年続けている自然再発見シリーズの特別編 釧路の森の生き物たち〜阿寒の「光の森」と釧路の里山「武佐の森」です。

17日に釧路市中央図書館の多目的ホールで特別講演会を、翌18日には阿寒湖前田一歩園での探索会を行いました。

講師は、前田一歩財団職員で自然写真家の山本光一氏と、北海道マスターガイド・本学専任講師で同センター長の大西英一先生。

講演会では、お二人が愛する阿寒や武佐の森、その自然に対する想いを語ってくださいました。

翌日は緑あふれる豊かな自然に囲まれた阿寒の光の森での散策会。そこには私たち小さな人間が豊かに生きていけるヒントや喜びで溢れていました。

前田一歩財団職員で自然写真家の山本光一氏。阿寒の森ではよく動物の写真が撮りにくいと言われているが、それは森が豊かである証拠。動物たちが安心の住処として森を享受している証と語ってくれました。
クマゲラの縫いぐるみを用いて生息の状況を丁寧に説明してくださいました。クマゲラはキツツキの仲間。木をトントン突いて巣を作ります。

森林内にはヒグマやエゾシカ、エゾタヌキ、エゾリス、エゾユキウサギなど24種の哺乳類の他、クマゲラ、センダイムシクイ、ヤマセミなど65種の鳥類も生息しています。

その姿は見えませんが、そこかしこに生息の証しを発見できました!

森の奥深く行くと、樹齢800年の桂の木に出会いました。満ち溢れるパワーエネルギーに感動の嵐☆彡
微粒子をたっぷり含んだ泥。お肌に良い成分もいっぱい含まれいるのでしょう。お顔に塗った方もいました。
私たちが愛する大西先生は、北海道の教壇に立つ最高齢の専任講師として、自然に関するさまざまな知識をご教授くださっています。
大西先生の一押し写真はこれです。過去の二回の雄阿寒岳の噴火で出来た30の流れ山。その間に出来た湖を悠々と渡る遊覧船。湖上の人に森から手を振る人々の姿がとても印象的だったそうです。

NHKドラマ「精霊の守り人」。この阿寒の光の森が撮影にも使用されたそうです。

深く神秘な光の森のすぐ近くに住む私たち。この素晴らしい恵まれた環境の中で、教育理念 自然と人間を愛する教育(無条件の受容)を胸に、地域貢献に役立つ教育活動を続けていきます。