教育方法学を学ぼう!

2019/06/05(水)

本校は道内唯一の文部科学省指定の幼稚園教諭養成専門学校です。

大学の通信教育を受けずに幼稚園教諭免許を取得できるのは道内の専門学校では本校だけです。学生は授業科目毎に教員から直接授業を受けて、幼稚園教諭や保育士としての資質を身につけていきます。

今日紹介するのは教育方法学です。

こども環境科2年生の前期に開講している本授業は道徳・総合的学習の時間等の指導法に関する科目の一つとして、本校専任講師で北海道教育大学元教授の倉賀野史郎先生が担当くださっています。

これから社会を担うこどもたちに求められる基礎的な資質や能力を育成するために必要な教育の方法とは何かを、さまざまな教材を用いて多角的に学んでいきます。さらに応答的な教育方法を主体的・対話的に深い学びとして実現していきます。

この授業ではこどもの素朴な『なぜ?』という問いに真剣に向き合える保育者になるためにさまざまな経験や知識と学びを大切にしていきます。

※こども環境科2年生は今週から2週間の保育実習を行なっています。本ニュースは5月24日の授業の紹介です。

倉賀野先生は元北海道教育大学の教授先生。長年教育大学で教員育成を行なってきた教育のスペシャリストです。私たちの素朴な疑問にいつも丁寧に向き合ってくださる優しい先生です。一つ質問しても答えが10返ってくるような、豊富な知識と教養があふれる頼もしい先生です。
この日の授業は『染め』に着目して教育方法の実践を行いました。まず学生は半紙を自由な形に折ります。
先生が用意してくださった市販の染め粉を水でとく学生たち。
染め粉の色合いは幼児にとってどうだろう?もっと綺麗な色に染めたいと絵の具を溶かして実践。綺麗な色に染まりましたね。
次に自然素材を利用して絞り染めを行なっていきました。これは布を使って染めます。まずは玉ねぎの皮を煮立てて染め汁を作りました。
優しい色合いが「うん。いい!」

タンポポ等身近な植物染めの素材へ。(写真左)

「社会科のモノづくりとして〜社会科の基本は人間の生活から始まるもので、「人間の歴史を考える会 (白井春男)」では、人間の手の動きに着目して、その視点から社会・歴史の基礎としてのモノづくりへ着目している」

玉ねぎを使って染めた『玉ねぎ』。すごい!なんて素敵な偶然?それとも意図的に出来たの?

瞬間を楽しみながら生きるこどもたち。くしろせんもん学校はこどもの心に寄り添いながら、人間形成のために心が感じる素朴な疑問に答えていける保育者の育成をめざしています。