発達心理学を学ぼう!
本校のこども環境科では保育士資格と幼稚園教諭取得ため、教育の基礎的理解に関する科目として発達心理学を開講しています。
道内唯一の文部科学省指定幼稚園教諭養成専門学校の本校は、開講している全ての講義で直接対面授業を行なっています。
発達心理学を教えてくださるのは北海道教育大学教授の福岡真理子先生。発達の観点から体と心(精神)について知り、どのように関わることが必要かを学んでいきます。
こどもの発達の特性や発達過程を理解することは保育者にとって必要不可欠です。こどもの内面を知ろうという姿勢が大切であること、発達には個人差があることをこの授業を通し感じて欲しいと真理子先生は語ってくれました。
この日の講義主題は「親子関係の発達と向社会性」。
依存と愛着のちがいは?
お母さんは安全地帯?
思いやりは友達関係から。
助けてしまう力から助けない力へ。
向社会性の発達~家庭での社会化 仲間における社会化
教科書(実験を伴った参考文献や症例等)の要点を分かりやすくまとめたパワーポイントを使い詳しく解説してくださるので、とても分かりやすいと学生には大好評。
自分の幼少期はどうだったのだろうと自身を振り返りながら学べるため、興味深く学べるのもこの授業の特徴です。
あなたもくしろせんもん学校で真理子先生から発達心理学を学んでみませんか?
(2年生は更に深く教育心理学を学んでいきます)
この春明石書店から出版された『幼児教育と「こども環境」』。第3章 子どもの発達と環境を執筆くださったのは真理子先生です。
この日はこの中の「働きかけ・働きかけられる中で「環境」と共に「自分」も深め広げていくー乳児期の「環境」と発達も学びました。
〜親を安全地帯と定めた乳幼児は愛情を得るため周囲へ働きかけよりよい環境を形成していく〜自分の感情や意思を表出することにより、自分にとって快適な環境を獲得することができる。〜自分の体を意思の通りに動かすことのできる「体の主人公」になっていくと同時に、「心の主人公」になるべく次の発達を遂げる。「心の主人公」とは自分の考えていることや感じたことを他の人に理解させ、自分の意思を伝え欲求に答えてもらうことである。〜
他者を何とかしてあげたい。助けたい力から助けない力、見守れる力へ。
困った時困ったと言えること、分からない時に聞けることも重要な発達。
最後は今日のまとめです。
振り返りレポートに真剣に取り組む学生。授業の疑問や感想も書き添えます。学生からは「分かりやすくて面白い」「知らなかったことを知るのは楽しい」「もっと知りたくなった」などの意見が挙っていました。
(次回は教育心理学の授業レポートを掲載予定です)