こどもの保健を学ぼう!
本校ではこども環境科1年生と2年生でこどもの保健を開講しています。
保育の原点は、こどもの命を守り、こどもの健やかな育ちを支えることにあります。
保育士の活動がこどもの健康に深く関わっていることを理解し、乳幼児の健康・発達・衛生・保健、こどもの疾病や予防法、身体発達や生理機能、運動機能等の基礎理論から対処法迄、多岐に渡り幅広く学んでいきます。
講師は看護師資格を持つ介護環境科専任講師 長谷由香先生。5人のお子さんを持つ長谷先生は、現在乳幼児の子育て真っ最中。子育て談はもちろん、5番目のお子さんのMちゃんは、乳幼児の発達や沐浴の実体験モデルとして時々参加しています。
学生は保育士として現場に立った時に即対応・応用できる理論と実践力を学んでいます。
今日は事故・ケガに対する応急処置・救命措置(エピペン※1の使用方法の動画)と、胎児の成長について紹介します。
※1 食物アレルギーなどによるアナフィラキシーに対する緊急補助治療に使用される医薬品
骨折・捻挫・脱臼など保育現場で起こりやすいケガの事例を紹介。先生自身のお子さんの骨折経験談をお母さん目線で話してくださるので、リアル感が増し、聞き入ってしまいます。
次に実践です。腕をケガした人はいますか? 三角巾の使い方を習います。
頭部・胸部・腹部の打撲についても学びました。こどもはどこから落ちたのか?創傷・出血、かみ傷、鼻出血、やけど、熱中症等、保育園で日常的に起こる対処法を学びました。
では、実際に包帯を巻いてみましょう。
緊急時の対応としてユーチューブ動画を視聴しました。(香川県 小児科医師会 エピペン)
食物アレルギーのあるこどもが集団生活へ入る際は、アレルギー疾患生活管理指導表を提出します。視聴後、後半の授業では救急車の呼び方のロールプレイ演習を行いました。日常の備えの大切さと、緊急時の対応の仕方を学びました。
近年は低出生体重児が増加しています。全出生数に占める低出生体重児の割合は30年前の2倍。そうした社会的背景も踏まえて、胎児の成長やその神秘について絵本や胎児人形で学びました。
(絵本:赤ちゃんの誕生 文 ニコル・テイラー 写真 レナルト・ニルソン)
乳幼児の発達 計測の仕方のモデルはMちゃん。生後4ヶ月から学校の授業へ参加。
(写真は6月に撮影したものです)
保育園実習前の沐浴演習。学生はお人形で練習してから、実際の沐浴を見学しました。Mちゃんの気持ち良さそうな表情と、先生の手際の良さに見入っていた学生でした。