田仲先生熱く語る!

2021/01/27(水)
文科省と厚労省から認可を受けている本校のこども環境科では、国家資格である保育士資格と幼稚園教諭2種免許状の2つの資格を国家試験を受けずに卒業と同時に取得できます。
両省から直接認可を受けているのは、北海道では本校だけです。全ての開講授業は対面式の直接授業を行なっており、その道のスペシャリストである講師の先生方から、現場で起こるさまざまな事例や最新の教育をご教授いただいています。
今日紹介するこども環境科2年生が学ぶ『教育相談・育児相談』は、24年間の保育園長職を務めた田仲京子先生が担当しています。先生が長年現場で見てきたこどもたちの発達過程や成長過程、その子を取り巻く環境因子が及ぼす心の内側までを、どこまでもこども目線で見て、感じてきた全てを、これから保育者として飛立つ学生たちに語ってくださるのです。
2015年4月、『子ども・子育て支援新制度』がスタートし、幼児教育の現場では、保育・教育だけではなく、子育て支援という保護者からの相談に対応する力が求められてきています。現代の環境を考えていく時、その重要性はますます高まるばかりかと感じます。
これまで本分野は経験則によるところが大きく、経験の少ない新卒者や若い保育者には特に難しく、保護者にどのように寄り添っていったら良いのか、どう答えたら良いのか、戸惑う方も多かったのではないでしょうか。
しかし、安心してください。本校では、子育て支援を知りつくした田仲先生が、その社会的背景を踏まえたこどもの最善の利益と福祉を鑑みた子育て支援とは何かを、数多くの事例を通して、具体的にわかりやすく、個々の学生がイメージしやすく、解説してくださるのです。
子育て支援が拡充した背景にある一億総活躍社会のもと、この6年の間にもこどもたちを取り巻く環境は刻々と変化してきました。共働き世帯やシングルマザー(ファーザー)の増加、虐待やこどもの貧困問題など、その環境は決して明るいものばかりではありません。
しかし、こどもたちは私たちの未来の宝であり希望です。一人ひとりが、のびのびとすくすくと成長していけるように、こども主体の保育を実践していける保育者であり続けて欲しい。そして、相談を受けた時には、保護者に寄り添い、共感し、一緒にその問題を考えていける子育て支援を実践して欲しいと願っています。
釧路の保育分野の重鎮 田仲京子先生です。先生は一講の90分の授業準備に掛ける時間は5・6時間?いえ、それ以上掛ける時もあるそうです。どう話したら理解してもらえるだろうかと土日はパソコンとにらめっこ。どうしたら学生に伝わるだろうと模索の毎日だそうです。
本当に素晴らしい田仲先生 ありがとうございます。
田仲先生のミニ講義は、上記ウェブオープンキャンパスでご覧いただけます。
本日の授業は『3、4、5歳児の相談と支援の実際 (2)子育て相談事例』
授業はまとめの段階に入っていました。
一つひとつの事例を、丁寧に掘り下げて具体的に解説。卒業までにまだまだ伝えたいと、盛りだくさんの内容でした。
事例を読み上げる学生。
「例えばAちゃんは◯◯だとするよね」と具体例を挙げ、わかりやすく解説しながら学生たちにも問いかけます。
幼少期を振り返り、学生自身にも発言してもらうことで、より共感が深まります。
こどものこと、保護者のこと、保育のことを熱く語田仲先生。
4月に現場に立ち、保育者となる学生の眼差しは真剣そのもの。
ここの学生が大好き。校風かな。
保育士を目指すみなさんへ〜こども主体の保育って実はとても難しいこと。自分のやりたい保育をのびのびと行なって欲しい。こどもは親にとって宝。私たちはその大切な宝、命を預かっているのです。その命の大切さと重さを大切に。